今回は、夏休みの自由研究にしましょう。
といっても、このサイトでは研究対象は固定されていますから、切り口だけが夏休みっぽくなります。
ズバリ、二人(正確には三人)が夢島に行った日はいつなのかを、二次作品も含めて検証するのが今回のテーマです。ただし、年代考証は「セカチューの歴史」で既に済んでいますから、ここでは何月何日だったのかを検証することになります。
なんとマニアックな自由研究なのでしょうか。
原作
まず、第二章の3より。
悶々としているうちにも、夏休みは半分ほど終わってしまった。二日に一度くらい、午後から学校のプールへ泳ぎにいった。顔見知りが何人も来ていた。
夏休みを7月下旬から8月末までの約40日間と仮定して、その半分ほど。
極めて手前勝手な解釈ですが、この時点ではまだ半分には達していなかったと読むのが自然ではないかと思います。
というのも、半分以上過ぎていたとしたら「夏休みは半分以上終わってしまった」と言いたくなるものではないでしょうか? 特に、休みのようにウレシイものの場合には。
ということから、この文は8月10日より少し前のことと推定します。
さて、サクは学校のプールで顔見知り&運命(?)の人・大木と出会い、マクドナルドに移動して悪魔の計画を話し合います。
第二章の4より。
「大丈夫だよ。連中が利用するのはたいてい週末だから。火曜とか水曜に行けばいい」
候補は火曜か水曜。ここまで判明したところで、1992年8月のカレンダーで検証しましょう。
11日、12日、18日、19日のどれかということになるのですが、どの日だと思いますか?
私は、できる限り早い日を選んだと思います。男はこういう時には必死になるものですから。実際、サクは「出発は遂に訪れず?」なんて悶々としてるくらいですから。
もう少し邪推の幅を広げてみると、12日はお盆が近いし18日以降は土用波が高くて危険だとか、あの手この手を使ってアキが一日でも早く夢島行きを決めてくれるように謀ったと思います。12日以降の候補日は、11日が流れた時の予備だと断言します。
以上、日程が確定しました。
二人が夢島に向かったのは、1992年8月11日だと思われます。
映画
まず、以下の決定的なセリフをお読みください。
8月25日。
大木君たちと一緒に夢島に行く計画、オッケーです。
夏休み最後のいい思い出になるといいね!
問題は、このセリフがカセットテープに吹き込まれていたものだということです。まさか、テープを聴いた当日に島に行くなんてことはないでしょう。
サクがカセットテープを受け取った状況(そのシーンは残念なことに存在しない)を想像してみます。
まだ夏休み中ですから、二人は学校とか公園とか、その辺の場所でデートでもしていたのでしょう。アキから受け取ったテープをその場で聴いて、サクちゃんガッツポーズ!
じゃ、明日にしよう。いや、明日は準備があるから明後日にしよう。妥当なセンで判断して、こんなところでしょうか。
1986年8月のカレンダーで、25日の翌々日=27日をご覧ください。水曜日。かなり根拠薄なのは覚悟の上で、ギリギリオッケー?
二人が夢島に向かったのは、1986年8月27日だと思われます。
ドラマ
これは邪道を承知で紹介するしかありません。
ドラマ版DVD-BOXには、カセットテープが付録でついていました(当時)。サクと亜紀のやりとりが録音された、ファン垂涎の一品。私も(当然)持ってますけど、もったいなくてまだ聴いていません。
このカセットテープのラベルには、こんな記述があるのです。
7/30 サクから未来の亜紀へ 0:37
7/31 亜紀から未来のサクへ 0:45
未来へのメッセージを残すのは第5話。夢島で一夜を過ごすことになった二人が、島のタイムカプセルにカセットテープを託す、まさにその日です。
だから、二人が夢島に向かったのは、1987年7月30日。これは100%確定です!
実は、ドラマの日付設定には矛盾があります。
第5話、サクとアキが終業式の日(ただしアキは終業式を欠席)に夢島の相談をする場面のセリフです。
亜紀「いつ? いつ行くの?」
サク「それが...明後日なんだよ」
亜紀「......」
サク「なんか...坊主が絶対明後日じゃなきゃダメって」
つまり、終業式は夢島行きの2日前、7月28日ということになります。
ところが第4話、智世がスケちゃんに陸上部の県予選の日程を教える場面のセリフでは...。
龍之介「いつ?」
智世「終業式の前の日...」
その日付は、サクのモノローグで明らかにされます。
サク「忘れるわけがなかった...。17年前、1987年7月19日」
したがって、終業式は7月20日になります。これって変ですよね?
恐らく誰も指摘しないであろうマニアックな結果が得られたところで、夏休みの自由研究を終わります。