これは映像作品ではありませんし、実際に書籍扱いで販売されていたものですが、ただなんとなくこちらに分類しておいた方がいいように思いました。
巻末の注記には「このCD作品は、2004年5月4日にTOKYO FMでオンエアされた番組に未放送部分を追加するなど、アレンジを加えて仕上げたものです」とあります。
サク(松本朔太郎)役は松田龍平、アキ(広瀬亜紀)役は宮﨑あおい。
この二人、映画『NANA』でも共演しています。さすがに『NANA』の方が有名だとは思いますが、私の頭の中では松田・宮﨑のコンビ=ラジオドラマのセカチューで確立しています(参考)。
さて、肝心の内容について。
とにかくテンションが抑え気味で、カーステでは全然聴きとれないくらい低い声です。もっとも、集中しなければ理解できないようなストーリーものをカーステで聴く方がどうかしている、と言ってしまえばそれまでのことですが。
ただし、「愛をさけぶ」場面ではしっかり叫んでいました。この場面は誰が演じてもサマになりますね。
(注:誰が演じても変わらない、と言っているわけでは断じてありません!)
宮﨑あおいの方は普通に、というか何の苦もなくアキを演じていました。特に元気でも活発でもないという感じです。
声だけで判断するならば、原作のアキにいちばん近い演技をしていたとではないでしょうか。そして、やっぱりアキに感情移入してしまいます。
「アキは誰がやっても良く見えるんじゃないの?」と言う方もいるのでしょう。しかし、私はそれは違うと思います。
セカチューでアキを演じるのは誰か。キャスティングの中でもっとも気を遣うところです。ちゃんと適材適所で求めたに決まっています。
ストーリーは半分以上が原作に忠実に作られていて、不足する部分にはナレーションが仕込んであります。ラジオドラマならではの演出、なのでしょうね。
オリジナルのラストシーンから抜粋してみます。
朔太郎...「おじいちゃん、ここならどうかな? ここは『恋人達の島』だよ。いつか僕が死んだら、おじいちゃんみたいにアキとぼくの遺灰を混ぜてここに撒くことになるかもしれない」
続きはここには書きません。何とかして手に入れて、聴いてみてください。
TOKYO FM出版
定価: ¥ 1,575
